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保険のしくみ

「1人の災難を多くの人たちが分かち合うために、わずかなお金を捨てて大難を逃れるための制度が"保険"である」とか、「万人は1人のために、1人は万人のために......」などと言われているように"保険"は同じ目的をもった多くの人々が予め少しずつ公平にお金を出し合って、その中の誰かに万一のことがあったり病気になったりしたときに必要なお金を支払うもので、"助け合い"の精神の上に成り立っている制度です。

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また、よく"貯蓄は三角で、保険は四角"だと言われますが、これは"貯蓄"と"保険"の違いを分かりやすく説明しています。

つまり、 "貯蓄"の場合、縦の辺を金額、横の辺を期間にすれば、ゼロの地点から少しずつ貯めていくのでその額の軌跡は直角三角形の長辺のように徐々に上昇していきますが、契約者が万一途中で死亡した場合にも手元に入るお金は"元本+利息"であるために、その時点でまだ充分なお金が貯まっていないということも考えられます。

一方"保険"の場合、縦の辺を金額、横の辺を期間にすれば、手元に入るお金は最初の時点からずっと同じであるためにその額の軌跡は長方形の長辺のように横の辺に平行です。

つまり、予め受け取れる額が決まっているために、支払った保険金の額に関わらず万一の時にはいつでも必要なお金を受け取ることができるのです。

このように "生命保険"や"医療保険"などに加入している全ての被保険者は、いざというときにはいつでも平等に保険会社から保険金を受け取ることができますが、安定した保険事業を営むために各保険会社では確率論・統計学で確立されている"大数の法則"に基いて被保険者が払う保険料を決定しています。

これは、例えば「さいころを何回も振ると6の目の出る割合が6分の1に近づく」というように、特定の人について保険事故が発生するかどうかは事前に予測することができなくても、多数の人について統計をとり、過去の資料などを加味すると一定期間に起こる保険事故がほぼ確実に発生する確率を算出することができるというもので、"大数の法則"と呼ばれています。

保険Naviは、保険について解説しています。

保険Navi PICK UP!:火災保険について(地震保険)

私たちの住んでいる日本は世界有数の地震多発国で、しばしば大地震によって大きな災害を受けています。

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東南海、南海地震は歴史的に見ても100年から150年の間隔で繰り返し発生しており今世紀前半に発生してもおかしくはないとまで言われています。

そして大地震では通常よりも火災発生件数が増加するだけでなく、消防能力の低下などによって焼失面積も著しく大きくなることが想像されます。

そして"火災保険"だけでは地震による損害がとても補償しきれないために、政府のバックアップが得られる"地震保険"で対応するようになっています。

この保険は"火災保険"では補償されない地震、噴火、津波など、地震が原因で家屋や家財に損害を被ったときに支払われるもので、国と民間の損害保険会社との共同運営によって成り立っているものです。

そしてその保険料は建物の構造や地域によってばらつきがありますが、保険料は一般に"火災保険"の倍近くかかります。

"地震保険"の保険料は"損害保険料率算出機構"という機関がはじき出したものをもとに算出されていますが具体的には政府の"地震調査研究推進本部"の「確率論的地振動予測値図」という資料に基いています。

この地震保険料率の中には、民間の保険会社の利潤は含まれてなく代理店の手数料も低く抑えたものとなっています。

また、掛け金が高いにもかかわらず"地震保険"は"火災保険"の補償額の半分しか補償されないということがネックとなっているのか、現在日本における"地震保険"の加入率は20.5%と低く、地震への備えの感覚が日本人はまだまだ薄いことがうかがえます。

"地震保険"は単独では加入できず"火災保険"に付帯して加入するようになっていますが、近年の新しい動向としては、"地震保険"では補償されない残りの半分の補償をカバーする特約が"火災保険"の特約の1つとして発売されています。

今後はこのように、"地震保険"の補償範囲もどんどん拡大されていくことが予測されています。