"損害保険"1つである"海上保険"は海難事故などによる損害を補填するもので、積荷に保険をかける"貨物保険"と船舶に保険をかける"船舶保険"とが合わさったものです。

例えば"貨物保険"で言えば、輸入貨物に損害を発見したり運搬業者から事故や損害発見の連絡があった場合には、すぐに電話やFAXで保険会社に連絡します。
その際に、「保険証券の番号」「貨物名と数量」「船名と出帆日」「損害の原因と現状」「損害見込額」「被害にあった貨物が置かれている場所」「損害貨物の処置をどうするか」などを聞かれるので、手際よく答えられるようにしておきましょう。
また、保険会社への連絡と同時に運搬業者などに事故の通知をします。
次に保険会社は、報告のあった事故に対する調査を検査機関に依頼します。
これは原則として被保険者が手配することになっていますが、損害額が少ない場合や損害原因が明確な場合には調査会社への調査依頼は不要とされて、保険会社と被保険者との間で直接、損害数量の調査や仕分け方法、処分方法などについて協議して、妥当な損害額を決めます。
検査機関による立会調査においては、損害原因の調査や損害数量の調査、損害程度の確認が行われて、損品の処理方法や妥当な損害額が提示されます。
この際に被保険者は鑑定人に対して「貨物の損傷状況」などについて詳細に報告し、書類や情報提供の依頼があった場合には協力する義務があります。
ここまで終わると次は保険金の支払いですが、保険金請求に必要な書類を提出して保険会社の調査が最終的に終了した時点で、被保険者の指定口座に保険金が支払われます。
また、荷主が運搬業者に対してもっている損害賠償請求権は、保険金の受領と同時に保険会社に移行し保険会社は運搬業者に対して被保険者に代わって損害賠償を請求します。
このように運搬業者に責任追及して損害賠償金を回収することは保険会社にとってメリットがあるだけでなく、"運搬の質の向上"にもなりめぐりめぐって荷主にとってのメリットにもなると言われています。
保険Naviは、保険について解説しています。
「1人の災難を多くの人たちが分かち合うために、わずかなお金を捨てて大難を逃れるための制度が"保険"である」とか、「万人は1人のために、1人は万人のために......」などと言われているように"保険"は同じ目的をもった多くの人々が予め少しずつ公平にお金を出し合って、その中の誰かに万一のことがあったり病気になったりしたときに必要なお金を支払うもので、"助け合い"の精神の上に成り立っている制度です。
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